アイロムグループとタカラバイオは、2015年9月29日、アイロムグループのiPS細胞誘導キットを用いて、タカラバイオが研究用iPS細胞の受託製造を行うことを許諾する契約を締結したと発表した。

アイロムグループのiPS細胞誘導キットは、京都大学のiPS細胞作製技術とアイロムグループのセンダイウイルスベクター技術を融合させて開発したもの。1回のベクター使用で体細胞からiPS細胞を効率よく誘導できるという。また、本キットを用いて作製されたiPS細胞は、元の細胞の染色体上の遺伝子配列を無傷にそのまま維持し、iPS細胞誘導に用いたベクターも残らないという。

ゲノムを傷つけることのない手法によるiPS細胞作製サービスを展開するとともに、本技術を利用したiPS細胞や分化細胞の新製品開発を進める予定。