国際協力銀行(JBIC)は、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行と協調し、オマーンで海水を淡水化する事業に約2億ドル(約200億円)を融資する。貸出期間は20年超。事業は住友商事が主導し、オマーンの80万人分の生活用水を確保する。
オマーンの淡水化事業には住友商事が45%出資しているほか、マレーシアの電力・造水事業者であるマラコフ社とスペインの建設会社カダグアが出資する。1日当たり約19万立方メートルを淡水にして、オマーンに売却する。
オマーンでは人口増加と経済発展から1日70万立方メートルの水需要は、今後も2~3%で増加し続けると予測されている。プラントの建設にはカダグア社と住友商事が出資するインドの大手総合水エンジニアリングであるワバック社を起用する。