政府は、2020年5月7日、2020年度第2補正予算案を決めた。新型コロナウイルスの第2波に備えるため、国内でのワクチン開発・生産や医療体制の構築を支援する費用を盛り込んだ。

ワクチンでは早期実用化するための体制整備に1455億円、開発に500億円を盛り込んだ。開発と生産体制の整備を並行して進める。すぐに量産できるよう、あらかじめ生産ラインを準備するための補助制度をつくる。ワクチン接種に必要な注射針などの備蓄も進める。

医療体制拡充では、都道府県が病床確保のために使える交付金2兆2370億円を盛り込んだ。重症や中等症の新型コロナ患者を専用で受け入れる重点医療機関を都道府県が指定。患者の発生に備えて病棟を空けておいても経営が悪化しないように、交付金で収入を補填できるようにする。

検査体制の強化には622億円規模を盛り込んだ。PCR検査センターを現状の110ヵ所だが、各地の設置目標が実現すると200ヵ所となる。経済活動の段階的な再開で消毒液が足りなくなる恐れもある。

 

項目 金額 内容
ワクチン 1955億円 開発と生産体制の整備
医療体制 2兆2370億円 病床確保
検査体制 622億円 PCR検査センターの整備など