再生医療における間葉系幹細胞の主な関連企業一覧。
間葉系幹細胞は、神経や血管など様々な体の器官に変化する能力を持った細胞。皮膚など体の一部から採取する体細胞やiPS細胞は、やけどした皮膚の再生や老化に伴う目の難病治療への活用などが期待される一方、幹細胞は筋肉や骨に関する怪我や脳神経、血管、中枢神経を修復することによる神経症候や機能障害の改善などに期待されている。
2015年9月には、JCRファーマのヒト間葉系幹細胞を利用した再生医療等製品「テムセルHS注」が製造販売承認を取得。2016年2月には、ニプロと札幌医科大学が共同開発を進めている脊髄損傷患者を対象とする自己骨髄間葉系幹細胞が先駆け審査指定制度に指定された。
間葉系幹細胞の主な関連企業一覧
コード | 企業 | 内容 | 時期 |
4522 | JCRファーマ | 急性移植片対宿主病の再生医療製品が販売承認 | 2015年9月 |
8086 | ニプロ | 自己骨髄間葉系幹細胞が先駆け審査指定制度に指定 | 2016年2月 |
細胞製剤の生産開始 | 2018年 | ||
4901 | 富士フイルム | 軟骨や半月板損傷などを対象とする臨床研究 | 2016年内 |
4527 | ロート製薬 | 内臓疾患治療向け細胞医薬品 | 2020年 |
4118 | カネカ | 急性移植片対宿主病とクローン病を対象とした細胞製剤 | 2022年 |
4584 | ジーンテクノ | 糖尿病性腎症の治療法を実証研究 | - |
9627 | アインHD | ||
8524 | 北洋銀行 | ||
2369 | メディビック | 幹細胞自動培養装置のコンセプト機が完成 | 2015年7月 |
4592 | サンバイオ | 米国で慢性期脳梗塞と外傷性脳損傷の臨床試験を実施 | - |
日本で外傷性脳損傷の治験を開始 | 2016年 |
【ジーンテクノサイエンス アインHD 北洋銀行】
幹細胞治療を事業化することを目的に再生医療ベンチャー企業を設立。糖尿病性腎症の自己骨髄間葉系幹細胞を用いた治療法の実証研究を行う。安定した細胞製造体制の整備や効果的な治療法を確立し、再生医療等製品としての承認取得、上市を早期に目指す。