シンバイオ製薬は、抗悪性腫瘍剤「トレアキシン」では、再発・難治性びまん性大細胞型Bリンパ腫(DLBCL)を追加適応症として承認申請を目指している。DLBLCは、悪性リンパ腫の中でも最も患者が多い病型。患者は高齢者が多いにも関わらず、多剤併用療法以外の選択肢がない「空白の治療領域」となっているとしている。


トレアキシン関連情報

【トレアキシンの臨床試験】
2019年4月8日、第3相臨床試験で病例登録が完了したと発表。9月18日には、全ての被験者の観察期間が終了したと発表した。

2018年1月の最初の患者登録後に症例集積を進め、医薬品医療機器総合機構(PMDA)との協議を経て、目標症例数を変更し、病例登録を完了。トレアキシンの有効性と安全性を統計解析。全ての被験者の観察期間が終了した。


【ノバルティスファーマの「キムリア」の前処置として使用可能に】
2019年5月、ノバルティスファーマのCAR-T細胞療法「キムリア」が薬価収載されたことから、シンバイオの抗悪性腫瘍剤「トレアキシン」が同療法の前処置として使用されることが可能になったと発表。シンバイオは再生医療等製品の前処置としての使用方法の広がりによって悪性リンパ腫治療におけるトレアキシンの標準療法としての位置づけがより強化なものになりつつあるとしている。