アイロムグループは、2016年7月12日、コージンバイオに樹状細胞を増幅する技術を実施許諾すると発表した。日本国内を対象にがん治療製品などの開発・販売で非独占的な権利を許諾する。

がん樹状細胞ワクチン療法は、患者自身の樹状細胞を使用するがん免疫療法。樹状細胞はがん細胞を発見すると、がんを直接攻撃するTリンパ球に伝える司令塔の役目を担う。

樹状細胞は増殖させるのが難しい細胞で、患者によってはがん樹状細胞ワクチン療法に用いるための十分な数の樹状細胞を確保することが難しいケースがある。アイロムグループの技術は、この課題を克服できると考えているとしている。