東芝は水素を使い、電力を大量貯蔵するシステムを2020年にも実用化する計画。水を分解して得た水素をタンクに貯め、燃料電地で空気中の酸素と反応させ、電気を作製。4万キロワット時を蓄えられる。水素の使用で、漏出防止などの安全技術を担保すれば、タンクの大きさ調整だけで大容量化でき、既存の蓄電池に比べ総コストを半減できるという。

再生エネルギーで作った電力は電力会社の受け入れ能力を超えることから2015年から発電出力の抑制措置がとられる。余剰分を低コストで貯蔵出来る仕組みが実用化すれば、事業者が発電した電力を買い取ってもらえないリスクを減らせる。

東芝は350キロワット時の電力を貯蔵する小型実証施設を2015年春に川崎市に設置。太陽光発電と組み合わせ、公共施設の非常用電源などに活用する。