FRBは、2015年12月16日、FOMCで短期金利の指標であるフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を年0~0.25%から0.25~0.5%に引き上げることを決めた。イエレン議長は「利上げ後も緩和的な政策スタンスが続く」。今後の引き締めペースについては「緩やかに進める」とした。
金利は2016年末が1.375%、2017年末が2.375%、2018年末が3.25%となる見通し。また、量的緩和で買い入れた長期国債などの保有資産規模は維持する。
景気判断では、米経済は「引き続き緩やかに拡大し、雇用情勢の改善が続く」。物価は「中期的に2%に達するとの合理的な確信がある」とした。
FOMC 2015年12月
項目 | 内容 |
米経済 | 緩やかな拡大が続いている |
物価 | 中期的に2%に達するとの合理的な確信がある |
金利 | 0~0.25%→0.25~0.5%に引き上げ |
【FF金利見通し】
2016年末 | 2017年末 | 2018年末 | |
FF金利 | 1.375% | 2.375% | 3.25% |
【FRBによる経済予測】
2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | |
実質GDP成長率 | 2.1% | 2.4% | 2.2% | 2% |
失業率 | 5% | 4.7% | 4.7% | 4.7% |
コアインフレ率 | 1.3% | 1.6% | 1.9% | 2% |