バイオベンチャーのメガカリオンは、2017年度から日本と米国でiPS細胞を使った血液製剤の臨床試験(治験)を始めるもよう。日本経済新聞が報じた。がんや重度の貧血で、骨髄機能が低下し血小板製剤による輸血が必要な患者向けに人工血液製剤として日米で2020年度から量産し、販売を目指す。

血液製剤は、病気で骨髄機能が低下した患者に使う医薬品。血小板製剤は健康な人の献血からしか作ることができない。血液型が適合するうえで数日内に製剤にして患者に投与する必要があるため、医療現場では常に不足しがちになっている。

iPS細胞から作った血小板を生み出す細胞は冷凍保存ができるため、必要な時に血小板製剤の大量生産が可能になる。


iPSで血液製剤 2017年から治験開始

血液製剤 スケジュール
治験開始 2017年
量産・販売 2020年