ロシアのプーチン大統領とウクライナのポロシェンコ大統領は、2014年8月26日、ウクライナ東部の情勢についてベラルーシで個別会談を行った。ウクライナ東部での新ロシア派武装勢力とウクライナの停戦協議を再開することで合意。ポロシェンコ大統領は停戦に向けた新たな行程表をまとめると表明した。

また、ロシアから新ロ派への武器や兵員の流入を防ぐため、国境管理の強化に向けた話し合いを始めること、ロシア産天然ガスのウクライナへの供給問題に関する協議を再開することでも一致した。

項目 内容
協議事項 停戦に向けた行程表
国境管理の強化
ロシア産天然ガスのウクライナへの供給問題


ロシアとウクライナの立場 

プーチン大統領とポロシェンコ大統領は、2014年8月26日、個別協議前にウクライナ問題を巡る関係国会合に出席。プーチン大統領は「ウクライナ東南部地域の(ロシア系住民の)利益を考慮せずに武力を拡大するだけでは危機を解決できない」とし、即時停戦を求めた。一方、ポロシェンコ大統領は「流血を止めて東部を安定させる唯一の効果的な手段はロシアとの国境管理を確立すること」とし、新ロ派への武器や兵員の流入を止めるよう要請した。

また、欧州連合(EU)とウクライナの自由貿易協定を柱とした連合協定について、プーチン大統領は「EUの安い製品がウクライナ経由でロシアに輸入され、EU製品に課されるロシアの関税が回避された場合、1000億ルーブル(約2900億円)相当の損失を受ける可能性があると強調。ウクライナの輸入に対する特恵措置を見直す考えを示した。

主張
ロシア 東部停戦をめぐって即時実施を求める
ウクライナ 新ロ派の武装解除を条件とする