京都大iPS細胞研究所の山田泰広教授ら研究グループは2017年1月5日、大腸がんの原因となる遺伝子の働きを、iPS細胞を作る技術で抑える実験にマウスで成功したと発表。実験ではマウスから取り出した大腸がんの細胞に、iPS細胞の作製に使う4つの遺伝子を入れてiPS細胞に変えた。このiPS細胞から育てた細胞を体に持つマウスは大腸がんができなかったという。原因遺伝子の変異ががんにつながる仕組みが詳しく分かれば、がんの発症や悪化を妨げるがん予防薬の開発につながる。