東芝は2016年10月13日、名古屋大学と共同で、東芝の画像認識用のシステムLSIを用いた自動運転の実証実験を、9月26日から愛知県内の公道で開始したと発表。同実験では3次元地図のアイサンテクノロジーや自動運転技術開発のベンチャー、ティアフォーも協力し、2020年までの実用化を目指す。

開発したのは単眼カメラとレーザー式のセンサーと、東芝の車載向けシステムLSIの最新版「ビスコンティ4」を組み合わせたシステム。暗闇での物体の認識や距離や高さなどの情報をつかめるのが特徴。実験段階ではパソコンのソフトで処理する必要があるが、将来的には半導体だけでの処理をめざす。省電力、低コストに加え、温度変化や振動への耐性、10年以上持つ長寿命などを強みにしていくという。

東芝は半導体も含めた一括システムが実用化できれば、自動運転事業に注力する自動車部品メーカーに販路を広げられるとみる。
 

東芝 画像認識応用で自動運転システムを開発

項目 内容
対象 自動運転車向けシステムに参入
実証実験 9月26日より開始
実用化 2020年までに