FRBのイエレン議長は、2016年2月10日、利上げについて「経済データ次第」「経済が下振れすれば利上げペースも減速するのが適当」と表明した。「中国の経済と通貨政策を巡る不確実さが、市場の動揺と不安を招いている」と指摘。米経済も株安などで金融市場を取り巻く環境が逼迫し、企業の資金調達コストが上昇しているとした。また、ドル高による輸出停滞も成長の下振れリスクとした。

一方、雇用の改善が個人消費の拡大を後押しし「米経済は今年も緩やかに拡大する」とし、緩やかな金融引き締め路線は堅持する構え。

なお、「利上げが遅れれば、経済の過熱や行き過ぎた物価上昇を招く」とした。


FRBイエレン議長の証言

項目 内容
利上げ 経済データ次第
経済が下振れすれば利上げペースも減速するのが適当
米経済 今年も緩やかに拡大する
雇用 力強さを増す