大日本住友製薬は、2013年3月28日、iPS細胞を活用した目の難病治療を目指す日本網膜研究所が行う第三者割当増資を引き受けると発表した。 15億円の第三者割当増資を引き受け、出資比率5%の株主になる。 大日本住友製薬は、日本網膜研究所との間で網膜疾患を適応症としたiPS細胞技術の実用化に関する国内外における連携に向けて、独占的に協議するとしている。 日本網膜研究所は、失明につながる「加齢黄斑変性」の治療法としてiPS細胞から網膜の細胞を作り、移植する技術の開発を目指している。また、山中伸弥・京都大学教授が開発したiPS細胞の特許を管理するiPSアカデミアジャパンとの間で、特許使用のライセンス契約を結んでいる。 日本網膜研究所は、iPS細胞による加齢黄斑変性の治療法開発を端緒として、視細胞移植、網膜再生薬、検査法開発などを目指すとしている。