東芝は、2015年4月6日、東京都に水素エネルギー開発センターを開所したと発表した。太陽光発電で水を分解して作った水素を専用装置にためて、大型の燃料電地で集中発電。発電した電力を送電網を通じて家庭に供給するシステムの実用化に向けた検証を行う。

2020年度までに1万世帯分の電力を発電できるシステムを開発し、新電力などに販売。東芝は水素関連事業で2020年度に売上高1000億円を目指すとした。離島や遠隔地など発電コストが高い地域向けに実用化を想定。2025年をめどに、海外での大規模風力発電などから安価に生成した水素を日本に輸送し、水素ガスタービン発電所で発電を行う水素サプライチェーンを計画する。大電力網を整備すること無く、CO2を排出しない電力を供給する。


東芝の水素事業計画

項目 内容
業績 2020年 売上高1000億円
計画 2020年 発電能力を1万世帯分
2025年 海外で生成した水素を日本に輸送し、発電所で発電する水素サプライチェーン


【水素関連の市場規模】
燃料電地を含めた水素関連機器・インフラ産業の市場規模は2030年に40兆円と予測されている。

  2030年
水素関連市場 40兆円