住友化学は、2014年4月25日、リチウムイオン二次電池用セパレータの生産能力を増強すると発表した。愛媛県の工場に50億円投資。生産能力を2014年春に1.7倍、2014年秋に1.9倍、2015年春に2.3倍に増強する。

住友化学のリチウムイオン二次電池用セパレータはパナソニックの円筒型リチウムイオン二次電池への採用を通じ、米テスラモーターズ社の高級EVセダン「モデルS」に搭載されている。モデルSは北米や欧州で販売が拡大。2014年春より日本を含むアジアでも納車が開始される予定。

住友化学は需要動向を背景に能力を拡大する。


住友化学 EV電池部材増強

【設備投資概要】

概要 内容
設備投資額 50億円
生産能力 2014年春 1.7倍
2014年秋 1.9倍
2015年春 2.3倍

【住友化学 情報電子化学事業】
※光学製品、カラーフィルター、半導体プロセス材料、電池部材など

セグメント 業績 2010年 2011年 2012年 2013年
4-12月
情報電子化学 売上高 3277億円 3974億円 3037億円 2764億円
営業利益 261億円 109億円 117億円 291億円
営業利益率 7.9% 3.6% 3.8% 10.5%


計画

住友化学は、リチウムイオン二次電池用セパレータの生産能力を段階的に増強し、2020年には2015年比で3倍に高める方針。投資額は数百億円規模。米テスラ・モーターズの電気自動車(EV)に搭載するパナソニックの電池向けに供給する。