住友化学は、日米で農薬関連の研究開発拠点を増設する。2016年4月4日、兵庫県宝塚市にある研究所内に健康・農業関連事業の研究棟を建設すると発表。稼働予定は2018年6月で、宝塚市と大阪市に分散していた人員を1カ所に集約し、素早く新製品を販売できるようにする。

米国では微生物や菌類の働きを活用する「生物農薬」を扱う子会社、ベーラント・バイオサイエンス(VBC)の研究拠点を、同社の本社近くに移設し、研究施設の面積を5割増やす。17年内に稼働を始め、設備の運用を効率化するほか、販売部門などとの連携を強める。両拠点での投資額は100億円強。

健康・農業関連事業で、16~18年度には研究・開発投資を従来より2割強増やし、18年度には売上高を13%増の4400億円に増やす計画だという。
 

住友化学 日米で研究開発投資を増強 健康・農業事業拡大へ

【日本】

項目 内容
投資金額 100億円強(日米両拠点)
対象 健康・農業関連事業研究所内に新合成研究棟を建設(兵庫県宝塚市)
稼働時期 2018年6月


【米国】

項目 内容
対象 ベーラント・バイオサイエンスの研究拠点を移設
稼働時期 2017年内