有機ELパネル市場をほぼ独占する韓国企業2社が増産に動く。韓国LGディスプレーは、総投資額10兆ウォン(約1兆700億円)以上を投じ、新工場を建設。段階的に拡大し、2018年上期に稼働させる計画。2017年には約1100億円を投じ、中小型液晶パネルの生産ラインが新設される。韓国サムスンディスプレーは、ベトナムの有機ELパネル工場への投資額を2兆3000億ウォン(約2400億円)積み増し。2020年までの総投資予定額を約3700億円としている。

出光興産は、韓国で有機ELパネル材料の生産能力を引き上げ。提携先のLGディスプレーが2016年1月に新工場を稼働させるなど生産を拡大していることから、需要増に対応する。住友化学は、韓国工場に約200億円を投資。2016年をめどにスマホ向けタッチパネル部材の生産能力を約40%引き上げる。


有機EL 2016年の関連銘柄の動き

コード 企業 内容
5019 出光興産 韓国工場の生産能力を2.5倍に引き上げ。16年1月のLG新工場稼働に対応
4005 住友化学 16年に韓国工場の生産能力を40%引き上げ

 
【出光興産】
韓国で有機ELパネル材料の生産能力を引き上げ。投資額は数億円。生産能力を2.5倍の年5トン、日本工場と合わせて7トンにする。提携先のLGディスプレーが2016年1月に新工場を稼働させるなど生産を拡大していることから、需要増に対応する。


【住友化学】
有機ELを表示画面に使うスマートフォン向けタッチパネル部材を増産。韓国工場に約200億円を投資。2016年をめどに生産能力を40%引き上げる。

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