住友化学は、核酸医薬品の開発に本格参入する。2017年9月25日、2017年9月にも核酸医薬品を開発するボナックに追加出資し、出資比率を約20%に引き上げると発表した。投資額は40億円としている。

ボナックは、2010年に設立。日米欧で核酸医薬の関連特許を持つ。遺伝子に直接働きかけて病気の発症防止や治療をする技術が強み。肺線維症と呼ばれる疾病向けの薬で2022年頃をめどに実用化を目指している。

住友化学は大阪工場で医薬品の原料の製造受託を手がける。ボナックへの追加出資を機にグループ全体で新薬開発から製造まで手がける体制を作り、将来的に量産に向けた設備増強も検討する。