東芝と半導体メモリー事業の協業先である米ウエスタンデジタル(WD)は、2017年5月14日、売却差し止めを求めて国際商業会議所(ICC)国際仲裁裁判所に仲裁申立書を提出した。ICCの裁定が出るまでには一定の時間がかかる見通しで、売却手続きが難航すれば東芝の再建計画に影響が出る恐れがある。

WDは「東芝メモリの譲渡解消」「東芝のさらなる契約違反を禁止する旨の差し止め」を求めている。東芝は「合弁契約に抵触するような事実はなく、WD側が手続きを止める根拠は無いと考えている」としている。