中国政府は、2015年6月24日、銀行の融資残高を預金残高の75%までに抑える規制を撤廃する方針を決めた。金融緩和で貸出金利が下がっても、銀行が企業向け融資を大きく伸ばすことは難しかった。融資規制の緩和で銀行の裁量余地を広げ、中小企業や農業に資金を回りやすくする。全国人民代表大会の可決を経て施行する。

また、保険会社が資金をインフラ建設事業で運用するための3000億元(約6兆円)の基金を設立することや企業の社会保険負担を2015年10月1日付けで引き下げることも決めた。