中国の第12期全国人民代表大会のポイントまとめ。

2017年の経済成長目標は6.5%前後とし、2016年の6.5%~7%から引き下げた。

金融政策は引き締め気味にする。年明けから市場の短期金利や商業銀行に供給する短期資金の金利を引き下げ。現預金総額と融資規模の目標は、2016年の13%増から2017年は12%増に引き下げる。企業の借金依存を減らし、金融不安が起きるリスクを抑える。李克強首相は「不良債権、債権の債務不履行、影の銀行、インターネット金融などの蓄積しているリスクを厳重に警戒する必要がある」とした。

GDPに対する財政赤字比率は3%。2016年と同じだが、赤字額は2000億元(約3兆3000億円)増加し、2.38兆元(約39兆円)を見込む。高水準のインフラ投資や企業減税を強化し、景気を下支えする。製造業にかける付加価値税率の引き下げなどを検討する見通し。

石炭や鉄鉱石の生産能力は、2016年の鉄鋼6500万トン、石炭2.9億トンの削減から、2017年は鉄鋼5000万トン前後、石炭1.5億トン以上とする。また、石炭燃料の火力発電設備や建材、非鉄にも拡大。火力発電の削減目標は2017年に5000万キロワットで、火力発電能力の約5%を占める。新たな建設認可を厳しくする一方で、旧型で燃焼効率が悪く、大気汚染を引き起こす設備を中心に削減を続ける方針。セメントは年産能力が35億トンで3割が余剰とされる。まずは1割の削減を目指す。ガラスは設備の稼働率が7割程度とみられる。設備廃棄などを加速し、9割程度まで引き上げることを目標とする。

都市部での新規就業目標は1100万人以上とし、2016年より100万人積み増した。最高指導部が入れ替わる5年に1度の共産党大会を2017年秋に控えることから、貧困削減や環境対策など社会の不満を抑える施策にも注力する。

国防費は7%増の1兆443億9700万元(約17兆2000億円)と初めて1兆元を超える見通し。


中国の全人代ポイント

  2016年 2017年
経済成長目標 6.5%~7% 6.5%前後
現預金 13% 12%
融資 13% 12%
財政赤字 2.18兆元 2.38兆元
鉄鋼生産 ▲6500万トン ▲5000万トン前後
石炭生産 ▲2.9億トン ▲1.5億トン以上
火力発電 - ▲5000万キロワット
新規就業者数 1000万人 1100万人