富士フイルムは、2014年10月20日、エボラ出血熱患者への投与拡大に備え、抗インフルエンザウイルス薬「ファビピラビル(アビガン錠)」を追加生産すると発表した。アビガン錠はマウス実験結果でエボラウイルスに対し抗ウイルス効果があるとの公表がある。またエボラ出血熱患者4人に緊急対応として投与され、エボラ出血熱への効果が期待されている。
アビガン錠は、2014年11月中旬よりギニアでエボラ出血熱に対する臨床試験を60人規模で実施する予定。富士フイルムは2万人のアビガン錠を保有。原薬として30万人分の在庫を保有している。今後、更なる臨床使用が進む場合に備え、エボラ出血熱向けアビガン錠の生産を11月中旬に実施する。