米国でシェールガス価格が上昇している。2013年4月18日には先物相場が100万BTUあたり4.4ドル台と、昨春の安値の2.4倍、今年に入って約3割上昇した。 米国北中部の寒波により、ガス需要が急増し、3月末の在庫が1年前に比べて3割減少したことが要因となっている。また、安価なシェールガスの登場で、採算が悪化した企業がガス生産を縮小していることも要因の1つとなっている。 米政府は現在、FTAを結んでいない国にもシェールガスの輸出を認める準備を進めており、4月中にも日本向けの輸出が解禁される見込みで、米国産のシェールガスは日本のLNG輸入価格の約4分の1とされ割安感がある。しかしながら、日本への輸送費用を考えれば、米国のガス価格が7ドルに上昇すると割安感が薄れるという。 LNG輸出許可を申請している米LNG事業のうち、日本企業が加わっているのは、中部電力と大阪ガスが参画する「フローポート」など3つ。これら3事業で日本企業が調達できるのは年間で1470万トンと、日本のLNG輸入量の約2割になる。 【[シェールガスの今と関連市場の動き[2190]]】