アジア開発銀行は、2013年4月9日、アジアのエネルギー消費量が2035年までに世界の半分に達する見通しを示した。 アジア開発銀行は、アジアが年に6%の経済成長を続けた場合、2035年までに世界の国内総生産の44%を占める規模になる。成長に伴って電力消費も増え、2010年に世界の3分の1だった消費量が35年までに51~56%に拡大すると分析している。 発電を風力や太陽光発電など再生可能エネルギーへ転換するだけでなく、シェールガスなど新たな資源の開発や安定供給のための電力を融通する市場の創設が重要と指摘した。 火力発電などに頼る現在の発電の仕組みを継続すれば、原油消費量は2倍、天然ガスは3倍に増える見通し。燃料輸入コストが上がるほか、石油危機など外的ショックに影響されやすくなる。 また、シェールガスについて、中国だけで世界のシェールガス埋蔵量の20%を占めるとみられているが、アジアの地質は探査がし尽くされていないとしている。