三菱重工業は、2015年3月12日、無線送電技術の実証実験で長距離送電に成功したと発表した。10キロワットの電力を送電し、500メートル離れたLEDライトを点滅させた。

無線電力送電技術は、ケーブルをつないで電力を送っていたものを無線化する技術。宇宙太陽光発電システム(SSPS)の中核技術として開発が進んでいる。

これまで送電線の設置が困難だった場所への送電や洋上風力発電から陸上への送電、電動車両への無線充電などでの利用が期待される。

2020年の実用化を目指す計画。


参考

【宇宙太陽光発電システム】
太陽光パネルを地上から3万6000キロメートルの宇宙空間に打ち上げ、静止軌道上の太陽電池で発電した電力をマイクロ波/レーザーで地上に送電。地上で電気エネルギーに変換する。天候に左右されず常に発電することができる。2030年代後半までに宇宙空間での実験を目指す。