京都大学iPS細胞研究所の升井伸治講師らは、ふつうの細胞がiPS細胞に変化するのを妨げるタンパク質を突き止めた。
現在、ふつうの細胞がiPS細胞に変化する作製効率は0.1%とされており、効率を高められる可能性がある。
マウスの神経の細胞で働いている158のタンパク質で実験した。京都大学の山中伸弥教授が発見した4つの遺伝子を細胞に導入し、iPS細胞に変える際、それぞれのタンパク質を1つずつ強制的に働く様にした。
その結果、iPS細胞への誘導を妨げる6つのタンパク質を特定。これらの働きを強めると、iPS細胞の作製効率は最大で5分の1に落ちたという。
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