文部科学省傘下の科学技術振興機構(JST)は、2013年3月25日、再生医療を実用化するための中核研究拠点を選んだと発表した。
iPS細胞研究中核拠点は、京都大学iPS細胞研究所が治療に使うiPS細胞を蓄える[再生医療用iPS細胞ストック構想[2060]]を進める中核拠点となる。
研究機関は10年間で、年間27億円の研究費が助成される。iPS細胞ストック構想では今後5年間で日本人の30~50%、10年間で80~90%に移植できる数のiPS細胞をそろえることを計画している。
また、特定の疾患向け実用化拠点としては、京都大学iPS細胞研究所、慶應義塾大学、神戸・理化学研究所、大阪大学が選ばれた。
研究機関は最長10年間で、研究費は毎年4億円が助成される。脊椎の損傷や脳梗塞などの治療法を研究する。また、疾患・組織別実用化研究拠点では、5年以内の臨床応用を目指すとしている。