東芝は、2017年1月27日、原子力発電事業を大幅に見直す検討に入ったと発表した。米原子力事業で最大7000億円の損失計上を迫られており、海外事業を縮小する方針。東日本大震災の影響で各国の安全規制が高まり、コスト増要因になっている。

米国では2カ所の原発建設工事で遅延が発生。建設事業は高リスクと判断し、新規案件の受注停止を検討する。建設中の案件は継続。原子炉の設計や製造は続ける。

日本では、原発の再稼働に向けた保守、管理を手がける。東京電力福島第一原発などの廃炉ビジネスに注力して収益基盤を固める。


東芝 原発事業の見直し検討

地域 内容
米国 新規案件の受注停止を検討
日本 原発再稼働に向けた保守・管理。東電福島第一原発などの廃炉ビジネスに注力