東芝は2017年1月27日、3月末をめどに半導体メモリー事業の分社を決定したと発表。メモリー事業は連結ベースで2016年3月期の売上高が8456億円、営業利益は1100億円と営業利益率が2桁を優に超える優良事業。東芝は2015年春に発覚した会計不祥事を境に、綱渡りの経営を迫られており、優良事業や優良資産の切り売りによって再生の原動力にしていく。東芝は分社後、債務超過に転落することを避けるため、新会社の株式20%未満は外部に売却するとみられ、提携相手の米ウエスタンデジタルなどの提携相手、さらには外資系ファンドなどが、東芝が手放す新会社の株式に関心を示しているという。

また、2月14日に米原発事業で発生した具体的な損失額を決算発表と同時に説明するとし、再発防止策についても併せて公表するという。原発事業は「最注力領域」としてきたが、その位置付けも変えることも辞さない姿勢とされる。
 

東芝 優良事業の半導体メモリー事業分社

項目 内容
対象 半導体メモリー事業の分社
分社時期 2017年3月末