トランプ米大統領は、2018年4月5日、中国の知的財産侵害に対する制裁関税で1000億ドル(約10.7兆円)の積み増しを検討すると発表した。中国からの輸入額は2017年で約5000億ドル。制裁対象が1500億ドルに膨らめば、全体の3割に関税をかけることになる。実際に関税を発動するかは中国と今後交渉する。

対象品目は米通商代表部(USTR)が今後選ぶ。5月下旬までに企業など一般から意見を募り、その後に最終的な制裁の対象品目や発動の是非を決める。

一方、中国の声明では「同じ強さ、同じ規模で報復」という表現が消え「総合的な対応策を採る」との文言が入った。