イタリアの最大手銀行であるウニクレディトは、2016年12月13日、130億ユーロ(約1兆6000億円)の増資や不良債権の売却などを柱とする中期経営計画を発表した。

2017年1月12日に臨時株主総会を開き、株主に増資の承認を求める。不良債権は177億ユーロに相当する融資を証券化でファンドなどに売却。2017年中に2割を売り、2019年までに残りを売却する。不良債権比率を2016年9月の15.1%から2019年に8.4%に引き下げる。

従業員数は1万4000人を削減し、人件費を11億ユーロ減らす。

また、非中核事業の整理も進める。ポーランド子会社ペカオの保有株式の全てを売却。資産運用会社パイオニアを35億ユーロで売却。保有するネット銀行の株式も一部手放した。


イタリア最大手銀行 増資と不良債権売却

項目 内容
増資 130億ユーロ
不良債権売却 177億ユーロ 2017年に2割、2019年までに完了
不良債権比率 2016年9月15.1%→2019年8.4%
従業員 1万4000人を削減し、人件費11億ユーロを削減