フィッチ・レーティングスは2016年10月21日、イタリアの格付け見通しを、従来の「安定的」から「弱含み」に引き下げたと発表。イタリア政府は17年度の財政赤字がGDP比で2.3%と、従来目標の1.8%から悪化する見通しを示しており、フィッチは政府案よりも財政赤字が拡大するとみている。現在は投資適格級で「トリプルBプラス」の格付けを付与しているが、2017年度予算で、財政赤字削減が計画よりも遅れる見通しとなり、格下げリスクが高まったと判断。