日本独自の文化や食を海外に発信する「クールジャパン戦略」。日本の大衆文化や生活様式を売り物にし、日本製品やコンテンツなどの輸出を拡大する。政府は官民ファンドや政府の補助金を使い、地方・観光、食、音楽、デザインの4つの分野で民間主導の計画を支援。外国人観光客の増加や日本食、商品の販売拡大を狙う。


クールジャパン戦略

項目 内容
地方・観光 地方の魅力を発掘し磨き上げる組織
日本食の国際的なブランド向上
音楽 J-POPなどの海外進出を後押し
デザイン 海外のデザインを取り込み日本技術の競争力向上

【地方・観光】
地方の魅力を発掘し、磨き上げる組織を設立。広告代理店や企業、行政、金融機関が参加する。酒や食、伝統工芸品など特産品のデザインを刷新。海外市場や観光客にとっての魅力を高める。


【食】
関連事業者などで委員会を設立。日本食の国際的なブランド向上を図る。正しい日本食文化を伝えるために東京に「食の大学院」を創設。海外での料理店開業を念頭に国内外の人材を育てる。


【音楽】
日本のJ-POPなどを海外で販売するため、音楽業界の団体などで代理組織を設立。海外のメディアやスポンサーとのつながりを構築。障壁となっている商習慣や言語の問題を解決する。


【デザイン】
海外のデザイン力を取り込み日本の最先端技術の競争力を高める。大学が中心となり、研究所を設立。海外のデザイナーやクリエーターを教授陣とし、企業と協業して機能だけで無く見た目も優れた製品を開発する。中長期的には教育拠点とし、優秀な留学生は就職先がない場合も卒業後の2年間はビザを付与する計画。