政府の「科学技術イノベーション総合戦略案」。年間約4.5兆円の科学技術関連予算を重点分野に優先的に振り向ける。2015年6月に閣議決定し、2016年予算から実行する。


科学技術政策の重点分野

自動運転車では、全地域測位システム(GPS)で交通規制や車両・歩行者の混雑、道路周辺の建物など詳しい情報を盛り込んだ地図を作製。危険時に自動運転から手動運転に切り替える仕組みの開発を進める。農業分野では、重量物の運搬を補助する装着型機械の開発を推進する。医療・介護データを統合する「地域包括ケアシステム」では、センサーから得られた情報を分析し、個人個人に最適な健康管理ができるようにする。また、一人暮らしの高齢者の状態を見守れる体制を作る。訪日外国人の増加に備え、10言語に対応した多言語翻訳システムを開発。産学官が協力する材料データベースを構築し、長距離走れる電気自動車向けの蓄電池素材を開発する。

分野 内容
自動運転車 GPSで詳しい情報を盛り込んだ地図を作製
危険時に自動運転から手動運転に切り替える仕組み
農業 重量物の運搬を補助する装着型機械
医療・介護 個人個人に最適な健康管理ができる体制
一人暮らしの高齢者を見守れる体制
訪日外国人 10言語に対応した多言語翻訳システム
素材 長距離走れる電気自動車向け蓄電池素材