英財務省は、2015年7月8日、2015年度の夏季予算案を発表した。現在20%の法人税を2017年に19%、2020年に18%と段階的に引き下げる方針。

金融機関への課税も見直し。銀行の保有資産に対して課税している銀行税を今後6年間で段階的に引き下げる。一方、銀行の利益に対する課税を2016年以降、8%上乗せする見通し。

歳出削減も進める方針。財政赤字は2014年のGDP比4.9%から2015年は3.7%に縮小。2019年は0.4%の黒字を達成する計画。公的債務残高は2015年度のGDP比80%台から2020年度に68.5%に縮小する見通し。

経済見通しでは、経済成長率は2015年は2.4%増、2017年は2.4%とした。外部要因として、ギリシャの金融危機が英国経済にとって最大のリスクとした。


英国の財政方針

項目 内容
法人税 20%→2017年19%→2020年18%
金融機関への課税 保有資産への課税を段階的に引き下げ。利益への課税を8%上乗せ
財政 2014年▲4.9%→2015年▲3.7%→2019年0.4%
公的債務残高 2015年80%台→2020年68.5%
経済成長率 2015年2.4%→2017年2.4%