澁谷工業で把握しておきたい再生医療の3材料をまとめた。2015年はiPS細胞で失われた網膜の黄斑を再生する治療に用いる「網膜細胞シート」作製を手がけるヘリオスと実施する網膜再生は夏の開始を目指す。また、澁谷工業が開発した再生医療機器を活用した肝硬変患者の治療は秋にも山口大学で実用化される見通し。


iPS細胞

iPS細胞で失われた網膜の黄斑を再生する医療に用いる「網膜細胞シート」作製を手がけるヘリオスと実施する網膜再生は、2015年夏頃の開始を目指す。

また、理化学研究所とニコンとiPS細胞培養装置を共同開発。2017年をめどに病気や事故で傷ついたところに移植する細胞シートの量産技術確立を目指す。
 

項目 協業 時期
網膜細胞シート ヘリオス 2015年夏
iPS細胞培養装置 ニコン 2017年

 


再生医療

澁谷工業が開発した再生医療機器を活用した肝硬変患者の治療が2015年秋にも山口大学で実用化される見通し。患者の骨髄液から細胞を培養して体内に戻し、肝臓を再生する治療法。山口大学は2015年夏頃に厚生労働省に認可申請を行う見通し。

2014年7月に再生医療システム専用工場が稼働。投資額は約7億円。細胞培養システムやバイオ3Dプリンターの最終組立、テスト稼動を行う。
 

項目 時期
再生医療機器で肝硬変治療 2015年秋
再生医療システム専用工場稼動 2014年7月


バイオ3Dプリンター

澁谷工業が開発したバイオ3Dプリンターを使った軟骨組織の再生医療は、佐賀大学や九州大学などが2016年3月までに取り組む予定。
 

項目 内容
バイオ3Dプリンターで軟骨再生 2016年3月


業績

  売上高 経常利益 純利益 純資産 総資産 自己資本比率
2014年(予) 810億円 45億円 31億円 - - -
2013年 790億円 53億円 32億円 324億円 933億円 34.7%
2012年 733億円 38億円 17億円 307億円 848億円 36.2%
2011年 681億円 12億円 3億円 287億円 839億円 34.2%
2010年 585億円 3億円 ▲0.8億円 287億円 720億円 39.8%