三菱ケミカルホーフディングス傘下の三菱レイヨンは、2014年6月30日、米国で炭素繊維生産設備を増強すると発表した。投資額は灼く70億円で、生産能力を2000万トンから4000万トンに増強する。2016年中頃稼動を開始する。

世界の炭素繊維需要は、風力発電や自動車の車体軽量化用途などを中心に拡大し、年率20%以上の伸びを示している。米国のシェールガス開発により天然ガス価格が低下。大型トラックを中心に天然ガスへの燃料転換が進み、燃料タンク圧力容器用用途の需要が増加している。また、大規模輸送用の大型圧力容器の需要も増加している。燃料電池車の高圧水素ガス燃料タンクや水素ステーションの貯蔵タンクにも炭素繊維が使用される見込み。


三菱レイヨン 炭素繊維の生産倍増

項目 内容
投資額 70億円
生産能力 2000万トン→4000万トン
稼動 2016年中頃