菅義偉官房長官は、2014年8月25日、世界保健機関(WHO)などから要請があれば、富士フイルムホールディングスの富山化学工業がインフルエンザ治療薬として開発し、エボラ出血熱への効果が期待される「ファビピラビル」を提供する用意があると表明した。

富士フイルムは、エボラ出血熱患者2万人以上に投与できるだけの在庫を保有。要請があれば継続的に製造し供給できる体制を整えたとしている。

また、効果の検証のため、米FDA(米食品医薬品局)と協議を開始。サルに投与して効果を確認する実験を行い、2014年9月中旬に試験結果が得られる見通し。

ファビピラビルは日本ではインフルエンザ治療薬として承認。米国でも治験の最終段階にある。