電気化学工業は、2015年3月31日、エボラウイルス抗原検出迅速診断キットの試作品開発に成功したと発表した。毒性の強いウイルスを扱うことができる米国のBSL4施設において、エボラウイルスに感染したサルの血清を用いた試験を行い、約15分でエボラウイルス感染の有無を判定した。

エボラウイルス抗原検出迅速診断キットは、電気化学工業の感染症診断キット「クイックナビ」シリーズのプラットフォームをベースとするもので、血清を検体とした測定を行う。エボラウイルス感染の判定には特別な装置と長い測定時間が必要とされるが、特別な器具や装置を必要としないため、電源などが十分でない地域においても活用が期待されるとしている。