富士フイルムは、2014年10月6日、エボラ出血熱に感染したフランス人女性看護師に、富士フイルムの抗インフルエンザウイルス薬「ファビピラビル」と他の未承認薬を併用して投与され、治癒したと発表した。フランスの政府機関ABSMよりファビピラビルの提供依頼があり、緊急対応として応えていた。
ドイツでは、フランクフルト大学病院に搬送されたウガンダ人のエボラ出血熱患者に、10月4日、ファビピラビルが投与された。
また、フランス政府とギニア政府は、2014年11月よりギニアでエボラ出血熱に対し、中規模のファビピラビルの臨床試験を実施することを検討。富士フイルムにファビピラビルの提供を依頼している。治験対象者は約60人になる見通し。
富士フイルムのインフル薬 エボラで治験へ
2014年 | ファビピラビル推移 |
9月26日 | フランスでフランス人女性看護師に投与 |
10月4日 | ドイツでウガンダ人のエボラ患者に投与 |
10月6日 | フランス人女性看護師が治癒 |
11月 | ギニアで60人を対象に治験を実施 |