丸紅は、2013年6月3日、出資しているイギリスの洋上風力発電建設大手が日本法人を設立したと発表した。
2015年以降、日本の沖合で洋上風力発電の設置工事が本格的に動き出す。丸紅と産業革新機構が折半出資しているシージャックス・インターナショナルの子会社として日本法人を設立した。欧州では1000基を超える洋上風車が稼動しており、シージャックスはこのうち約230基の工事に携わった実績を持つ。洋上風力発電で先行する欧州から設置工事ノウハウを移す受け皿とし、日本をはじめアジア各地で洋上風力発電の建設に関わることを狙う。
日本の沖合では茨城県鹿島港沖のほか、北海道石狩新港沖、山口県下関沖での洋上風力発電プロジェクトが明らかになっている。
また経済産業省は再生可能エネルギー買い取り制度で、洋上風力発電向けの価格を新設する方針を示している。陸上風力と比べて割高なコストに合うように価格を優遇し、幅広い企業の参入を促す狙い。