オバマ米大統領は、2013年4月10日、2012会計年度の予算教書を議会に提出した。インフラ投資や雇用促進税で経済を再生する一方、富裕層増税と社会保障費の抑制で、10年間で1兆8000億ドル(約178兆円)の追加的財政赤字の削減を目指す。 ・科学や再生可能エネルギー、地球温暖化対策に研究開発費を重点的に投じる。・高速鉄道や道路など緊急性の高いインフラ改修に500億ドルを回すほか、教育分野にも歳出を手厚く配分する。 ・新たに労働者を雇い入れたり、賃金を引き上げたりする中小企業の減税を拡充する。 ・5800億ドルの増税。年収100万ドル以上の富裕層が最低30%の所得税を払う制度の導入、各種控除の縮小が柱。 以下は、財政赤字と純債務見通しに関する上下院の予算決議との比較。 財政赤字(単位:10億ドル)
2014年2015年2016年2017年2018年2019年2020年2021年2022年2023年2014-2023
大統領7445765284874754985035015194395271
下院528125695454971229193-71225
上院6934334074114385225625666025665198
財政赤字の国内総生産(GDP)比
2014年2015年2016年2017年2018年2019年2020年2021年2022年2023年2014-2023
大統領4.43.22.82.42.32.32.22.12.11.72.5
下院3.20.70.40.30.30.40.50.40.400.6
上院4.22.52.22.12.12.42.52.42.42.22.4
純債務(単位:10億ドル)
2014年2015年2016年2017年2018年2019年2020年2021年2022年2023年
大統領13,29614,03214,71415,34415,95416,58317,21217,83618,47319,030
下院12,85013,07013,22613,36213,48513,64813,83713,99314,15414,211
上院13,06013,58814,08114,57515,08115,67016,29716,92917,60018,229
純債務のGDP比
2014年2015年2016年2017年2018年2019年2020年2021年2022年2023年
大統領78.278.277.776.875.975.374.974.473.973.0
下院77.274.170.466.964.462.460.558.756.954.8
上院78.577.174.973.072.071.671.371.070.870.4