トヨタ自動車は2017年8月30日、シンガポールの配車アプリ大手、グラブとの提携を発表。グラブの車両に金融や保険などのサービスを提供していく。グラブは東南アジア7カ国87都市で個人間のライドシェアやタクシー配車サービスなどを手掛け、自家用車の配車サービスの約7割のシェアを持つ。提携により、トヨタはグラブが保有するレンタカー車両100台に通信型ドライブレコーダーを提供。位置情報や運転の状況などのビッグデータを収集し、ドライバーの運転技術などを保険料に反映する新たな保険サービスを展開するという。金融子会社などを通じて出資するライドシェア大手の米ウーバーテクノロジーズでは、ドライバーの収入をローン返済に充てる仕組みも開始した。

トヨタは20年までに日米で販売する新車に車載通信機を標準搭載する予定。走行データを異業種の企業にも開放し、自動車の販売だけでなく外部の経営資源を活用し新たな成長モデルの創造を急ぐ。
 

トヨタが配車アプリ大手と提携 異業種連携を加速

項目 内容
対象 シンガポールの配車アプリ大手グラブと提携