主な自動運転車の開発計画情報まとめ。2020年頃に実用化されてくる見通しとなっている。

自動運転車の市場規模は、米ボストン・コンサルティング・グループによると、自動運転車は2025年に1450万台、自動運転機能の市場規模は420億ドル(約4.6兆円)に達する見通し。2035年には3040万台、市場規模は770億ドル(約8.4兆円)に達する見通し。

米IHSオートモーティブによると、自動運転車は2030年前後から急速に普及し始める見通し。2035年には自動運転車の販売台数が1180万台と世界の自動車販売の約10%を占める見通し。


自動運転車の市場規模見通し

【米ボストンコンサルティンググループ】

販売台数 市場規模
2025年 1450万台 420億ドル(約4.6兆円)
2035年 3040万台 770億ドル(約8.4兆円)


【米IHSオートモーティブ】

  2030年 2035年
自動運転車 本格的な普及開始 販売台数1180万台

 
主な自動運転車の開発計画

企業 計画
トヨタ自動車 2020年頃に高速道路で自動運転を実用化
米ウーバーと戦略的に提携
日産自動車 2016年に高速道路単一レーンで、2018年に複数レーンで、2020年までに一般道での自動運転技術を導入
ホンダ 2020年をめどに高速道路で自動運転を実用化
富士重工業 自動ブレーキシステム「アイサイト」を改良。2020年に実用化
日野自動車 商用車の自動運転技術を共同開発
いすゞ自動車
グーグル 2020年頃に実用化
GM 2017年をめどに高速道路などに制限する「半自動運転車」を投入
フォード 2021年までに完全自動運転車の量産を開始
ダイムラー 2020年をめどに実用化
2025年にトラックの自動運転を高速道路で実用化
ウーバー 2020年までに実用化
ボルボ 2017年から公道で自動運転車100台の実証プロジェクトを開始
米エヌビディアと提携。共同開発する自動運転車を2021年に発売方針
ウーバーと提携し、自動運転車を共同開発
現代自動車 2020年に完全な自動運転車を実用化


【トヨタ自動車】
2020年頃に高速道路で自動運転を実用化する計画。相乗りサービスの米ウーバーテクノロジーと戦略的な提携で合意している。


【日産自動車】
2016年は高速道路上の単一レーンで安全な自動運転を可能にする技術を投入。2018年は危険回避や車線変更を自動的に行う複数レーンでの自動運転技術を導入。2020年までに交差点を含む一般道でドライバーが運転に介入しない自動運転技術を導入する予定。 


【ホンダ】
2020年をめどに高速道路で自動運転を実用化する方針。追い越しや先行車への追随などの機能を市販車に搭載する。ホンダは2015年から自動ブレーキや道路脇の歩行者への追突回避などをひとまとめにした機能を搭載開始。車載カメラやレーダー、制御コンピューターの性能を高め、自動運転を実現する。


【富士重工業】
2020年に実用化。歩行者や先行車を前方に取り付けたカメラで認識し、自動ブレーキを作動させて衝突を回避する技術「アイサイト」を基に開発。


【日野自動車・いすゞ自動車】
商用車の自動運転技術を共同開発。2017年9月までにトラックとバス向けに、車両同士や車両と道路の間で情報をやりとりする「高速道路交通システム(ITS)を開発し、実用化する。


【グーグル】
自動運転車の頭脳となる人工知能(AI)にネット検索などで培ったソフトウエア技術を活用。2012年に公道での試験運転許可を取得。計110万キロメートル以上の走行試験を実施。2017年をめどに実用化する方針。また、2014年5月にグーグルが自社で設計した自動運転車の試作車を公開。自動運転の開始と終了のボタンがあるだけで、ハンドルやアクセル、ブレーキはないという。2020年頃の実用化を目指す。


【GM】
2017年をめどに米国と中国で高速道路で自動運転ができる機能を搭載した「キャデラック」の販売を開始する計画。カメラやセンサーで前の車を検知し、アクセルやブレーキ、ハンドルの位置を調整する。システムが人間による操作が必要と判断した場合は、ドライバーに運転への介入を求める技術も開発する。


【フォード】
2021年までにハンドルやアクセルのない完全な自動運転車の量産を始める計画。まずは相乗りなどの配車サービス向けに供給する。


【ダイムラー】
センサーなどを使って道路標識や歩行者を認識しながらドイツの一般道100キロメートル以上を自動運転で走行。2020年の実用化を目指す。2019年以降には日本の公道で実証実験をする方針。また、2025年にトラックの自動運転を高速道路で実用化させる計画。


【ウーバーテクノロジーズ】
2016年5月に米ペンシルベニア州ピッツバーグで、開発中の自動運転車の公道走行実験を始めると発表。2020年までの実用化を目指す。


【ボルボ】
ボルボは、2017年からスウェーデンの公道で自動運転車100台の実証プロジェクトを始める予定。

相乗りサービスの米ウーバーテクノロジーズと自動運転車を共同開発。ボルボが多目的スポーツ車(SUV)など旗艦3車種をベースとして提携し、ウーバーが独自開発したシステムを組み込む。

2017年6月には米画像処理半導体大手のエヌビディアと自動運転開発で提携。共同開発する自動運転車を2021年に発売する方針。


【現代自動車】
2015年内に高速道路での自動運転機能を実用化。高級車「エクウス」に搭載する。2020年に完全な自動運転車の完成を目標に研究を促進。2018年までに関連技術開発に約2200億円を投資する。

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