三井物産は2017年1月6日、約100億円で米モンサントから、麦の連作障害を防ぐ農薬事業を買収すると発表。買収するのは連作による立ち枯れを起こす病原菌を殺菌する効果がある「ラティテュード」。モンサントから許認可や商標、販売権など関連の知的財産権を2017年1月末までに取得する。

三井物産は今後、子会社のセルティス・ヨーロッパとスピース・ウラニア・ケミカルズを通じて、英国やフランス、ドイツなど西欧で売る計画で、現在100億円程度の年間売上高を2~3割以上に増やすという。三井物産の農薬事業は年商500億~600億円で、このうち欧州での農薬販売は250億~300億円。販売網を拡大し、5年以内をめどに同事業全体で年商を1000億円に引き上げる計画。
 

三井物産 米国モンサント社から農薬事業を買収

項目 内容
買収金額 100億円
対象 米モンサントから「ラティテュード」事業資産を取得
取得時期 2017年1月末