三井物産は2016年9月8日、スペイン自動車プレス部品メーカーのゲスタンプ・オートモシオンに約470億円を出資し、株式12.5%を取得する。新たにつくる特別目的会社を通じて、来年3月までに間接出資する計画。ゲスタンプは加熱した鋼板をプレス加工し、急速に冷やすことで薄くて丈夫な鋼板をつくる「ホットスタンプ」と呼ぶ技術に強く、年間売上高は8000億円強。鉄に加えアルミ、炭素繊維の加工も手掛けている。

三井物産は出資後、トヨタ自動車やホンダ、インドのマヒンドラ・アンド・マヒンドラなどと、ゲスタンプの取引拡大を支援する計画。これにより、ゲスタンプは鋼板など原料の調達先も広がる可能性がある。出資により経営関与を強め、自動車部品事業を展開する地域を世界に広げるもよう。
 

三井物産 スペイン社出資で自動車部品事業を世界へ拡大

項目 内容
出資金額 470億円
対象 スペイン自動車プレス部品メーカーのゲスタンプ・オートモシオン
取得費率 12.5%