韓国のLGディスプレーは2016年7月27日、約1900億円を投じてスマホ用有機ELパネルの生産ラインを、韓国北西部の坡州(パジュ)工場内に新設すると発表。第6世代と呼ぶ大きさの基板を月に1万5千枚処理でき、樹脂を基板に使うためパネルを曲げるなどの加工がしやすい。同工場内では、今回の投資とは別に、テレビ用の大型有機ELパネルなどにも対応した新工場を1兆円超を投じて新設することも決めている。

また、韓国南部の亀尾(グミ)でもスマホ用有機ELパネルの生産設備を新設しており、総投資額は1兆5千億ウォンで、稼働時期は17年を予定。これらの増産投資と合わせると年産能力は2018年下期に現在の9倍に増える見込み。スマホ画面が液晶から有機ELに転換が進むとみて強気の投資を続ける。
 

LG スマホ用有機EL分野を強化

項目 内容
投資金額 1900億円
対象 韓国北西部の坡州工場内に有機EL新ライン
年産量力 現在の9倍(全体で)