三菱商事は、2014年7月22日、豪州の軽油事業に参入すると発表した。約100億円を投資し、軽油の輸入ターミナルを建設・保有。2016年に豪州国内向けに販売を開始する。10年後に1000億円規模の売上を目指す。
豪州では、鉱山用トラックや掘削機向けを中心に軽油需要が増加している。一方、英欄ロイヤル・ダッチ・シェルや米エクソンモービルなどが老朽化した製油所を閉鎖。英BPも2015年に閉鎖を予定しており、今後も巨額投資が必要な製油所の新設が見込めないことから、供給不足に陥る懸念が出ている。
豪州の軽油需要は2015年が約2300万キロリットルに対し、生産量は約1000万キロリットル。2020年代にはさらに差が広がる見通し。三菱商事は、内需が減っている日本などから軽油を調達することで、豪州市場を開拓する。