JR東海は米テキサス州で新幹線の導入を目指している。ダラス-ヒューストン間(約400キロメートル)を1時間半で結ぶ高速鉄道。出資額を2016年までに1億5000万ドルに増加。出資比率などに応じて建設主体となる会社を設立。2017年に着工し、2021年に開業を目指す。

建設費は100億ドル以上とされる。JR東海は日本でインフラ輸出を後押しする官民ファンドの「海外交通・都市開発事業支援機構(JOIN)」や国際協力銀行に出融資を働きかける方針。

プロジェクトを主導するテキサス・セントラル・パートナーズ社(TCP)は、2017年までに設立する新会社が集める出資を総額5000億円とする方針。不動産やインフラ関連企業から7500万ドル(約90億円)を調達。2015年11月21日にはJOINが4000万ドル(約49億円)を出資すると決めた。なお、建設費のうち出資以外の1兆円は主に借入で賄う見通し。

米国政府の環境影響評価も本格化したもよう。


JR東海の米テキサス州の新幹線計画

項目 内容
建設費 100億ドル以上
新幹線計画 ダラス-ヒューストン間
着工 2017年
開業 2021年


【テキサス州】
テキサス州の人口は約2515万人で、全米第2位。ダラス都市圏の人口は約643万人、ヒューストン都市圏は約592万人。また、テキサス州は年率約3%の経済成長が見込まれている。

項目 内容
区間 ダラス-ヒューストン
人口 テキサス州 2515万人
ダラス 643万人
ヒューストン 592万人
経済成長 年率3%